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学習塾には学校と並行して多くの子供たちが通っています。同じクラスのお友達の中にも塾に通っている子はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?「学校の勉強についていくため」、「学校の先取りをするため」、「受験勉強のため」など、通う理由は様々です。しかし、皆さんや保護者の皆様が一度は抱く疑問があると思います。それは、「個別指導塾と集団指導塾、結局どちらがいいの??」というものではないでしょうか? 結論から言えば、「個別指導塾・集団指導塾だったらこっちの方がいい!」というのははっきり言ってありません!!!個別・集団共にメリットとデメリットがあるのです。「個別にしようか?それとも集団にしようか?」と頭を悩ませる前にそれぞれのメリットとデメリットを知らなければ、自分やお子様にあった塾は選べませんよね。 今回は個別指導塾・集団指導塾それぞれのメリットとデメリットをお届けします!メリットとデメリットを知った上で自分に合った塾を探しましょう!

個別指導塾のメリット

はじめに、個別指導塾のメリットとしては、 ・自分に合ったペースで勉強できること ・授業日時や科目を自分で決められること ・先生との関係が近く、合わない先生は変更できること が挙げられます。では、それぞれ見ていきましょう!

・自分に合ったペースで勉強できること

これが個別指導塾を選ぶ方が挙げる理由として最も多いものですね!集団だと、どうしてもクラス全体のペースというものがあり、どんなに素晴らしい先生でもクラス全員が満足ペースで授業が進められることはほとんどありません。たいていは、得意科目・苦手科目によって遅く感じたり、早く感じたりするものです。 個別では、先生が生徒のペースに合わせて進めてくれるので、自分に合ったペースで勉強をすることができます!簡単な、得意な単元は早めのペースで進め、難しい、苦手な単元はゆっくりと確認しながら進めることができるのです。

・授業日時や科目を自分で決められること

1つ目のメリットと重なりますが、個別は基本的に生徒に先生が合わせてくれます。受講したい教科の分だけ、行きたい曜日に授業を設定することができるのです。集団の場合は基本的に科目の曜日は決まっているうえ、3教科・4教科・5教科などのセットで受講しなければ料金が高くなる塾がほとんどです。つまり、「数学と理科が苦手だから…」と思って集団指導塾で理科と数学を受講する場合は、英語・国語・数学の3教科でセット受講するよりも料金が高くなってしまったりするのです。  「取りたい科目だけを行きたい曜日に設定できる」のは、個別の大きなメリットです。

・先生との関係が近く、合わない先生は変更できること

 もちろん先生は皆さん全力で生徒のためを思って指導してくれると思いますが、やはり先生と生徒も人間関係、自分にとって「苦手だな」と思う先生もいるでしょう。もし集団でそんな先生と出会ってしまっても、複数クラスがない限りは塾を変えるしかありません。個別の場合は先生を変えて、同じ曜日に通塾することも可能です。これは集団指導塾には無いメリットでしょう。

集団指導塾のメリット

次に、集団指導塾のメリットとしては、 ・周りの学習状況に刺激を受けられること ・5教科・4教科・3教科がセットで受講できること ・板書を移したノートが家庭学習に活用できること が挙げられるでしょう。では、こちらも1つずつ見ていきましょう!

・周りの学習状況に刺激を受けられること

集団指導塾では、自分にとってちょうどいいペースで授業が展開されるわけではありません。しかしながら、クラス全体がついてこられないようなペースで授業が展開されることもほとんどありません。「自分にとっては少しペースが速いな」ということはつまり、自分がクラスの他の子に比べてその単元を苦手にしているということになります。これこそ集団のメリットです。  個別では自分と同じ学年の他の子がどれだけできているのかを目の前で見る機会はありません。もちろん偏差値などの数字で見ることはできますが、実際に目の前で見て自分の刺激とすることはできないのです。集団で周りに刺激を受けて切磋琢磨し、成長できるのは大きなメリットでしょう。

・5教科・4教科・3教科がセットで受講できること

個別のメリットでお届けしたことの裏返しですが、集団授業では3教科・4教科・5教科等のセットで受講すれば割安になる塾が多くあります。学校の授業・テストで必要になる主要教科を全て個別で受講しようとすると料金は非常に高くなってしまいます。主要教科をセットで、割安に受けられるのは集団の大きなメリットです。

・板書を移したノートが家庭学習に活用できること

もちろん個別でもノートを取ったり、先生のメモを移したりことはあります。しかしながら、大きな黒板・ホワイトボードに大きく書かれた文字・図をノートに写すことはまずないでしょう。集団ではほぼ必ずノートを取ります。また先生が基本的に変わらないので、ノートは授業のたびに蓄積されていきます。家庭学習中、わからない問題に出会った時に蓄積されたノートを使うことができるのは、個別でもできる可能性はありますが、集団ではかならずできることです。

個別指導塾のデメリット

ここまで、個別指導塾・集団指導塾それぞれのメリットを見てきましたが、ここからはそれぞれのデメリットを見てみましょう。まずは個別のデメリットから。
・集団指導塾に比べて一般的に料金が高いこと
・集団指導塾に比べて一コマの時間が短いことが多いこと
・自分で緩い授業ペースに逃げてしまうことができること
では、それぞれ見ていきます。

・集団指導塾に比べて一般的に料金が高いこと

考えてみればわかると思いますが、個別では生徒に通塾日から、授業数、教材までを合わせてくれます。当然、集団よりも料金は高くなります。「生徒に合わせる」というサービスの分、そして教材などを一括で注文できない分も、集団よりも料金が高くなるのです。これは個別にとって最大のデメリットと言えるでしょう。

・集団指導塾に比べて一コマの時間が短いことが多いこと

もちろん塾によっても異なりますが、個別では1コマ当たりの時間が集団に比べると短いです。例えば中学生の主要3教科といえる英語・国語・数学は、中3ともなればほとんどの集団指導塾では120~180分を週に1回という授業形態がとられています(60分~90分を週に2回等も含む)。個別では、1コマあたり60分~長くても90分ほどでしょう。最大で2倍の学習時間の差になってしまいます。さらに1つ目のデメリットである料金の高さもあり、簡単にコマを増やすことも難しいという実情もあります。特に受験学年にとっては大きなデメリットとなってしまいます。

・自分で緩い授業ペースに逃げてしまうことができる事

個別のメリットの中で、生徒に合わせることができることをお届けしましたが、これを裏返すと、自分で緩い授業ペースや、力のある厳しい先生などから逃げてしまうこともできます。しっかりと自分で「たくさん勉強する!」と強い意志を持っていないといくらでも楽な方へ逃げることができてしまうかもしれません。

集団指導塾のデメリット

最後に集団指導塾のデメリットを見てみましょう。一覧は、 ・授業日時が固定されてしまっていること
・先生と合わなくても変えることが難しいこと
・わからないところの質問がしづらいこと
です。

・授業日時が固定されてしまっていること

個別のメリットと裏返しになりますが、集団では授業日時が基本的に固定されており、複数のクラス設定がある塾もたいていは習熟度別のクラス設定のため、設定されている授業日時以外に授業を受けることは難しいです。受験学年でなければ、習い事などが平日にある方も多いと思います。その場合、通塾可能な日も限られ、大きなデメリットとなってしまいます。

・先生と合わなくても変えることが難しいこと

これも1つ目のデメリットと同じく、個別のメリットと裏返しですね。もしも「先生が合わない」となっても集団授業では先生を変えることは基本的にできません。またクラスを変える場合も、習熟度別のクラス設定の場合は自分のレベルに合わないクラスになってしまいます。

・わからないところの質問がしづらいこと

これはあくまでも「個別に比べて」ということになります。1対1あるいは1対2の個別に対して生徒が何人もいる集団では、個別に比べるとわからないところを質問しづらくなります。もちろん、授業後に質問をすることはできますが授業中「わからない!」と思った時に個別に比べて質問しづらいのは一つのデメリットです。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は個別指導塾・集団指導塾のメリットとデメリットについてお届けしました。個別にするとしても、集団にするにしても、メリットとデメリットをよく考えたうえで、自分に合う塾を選ぶことが何よりも大切です。